「もちろんです!」

ぱーっと松岡くんの顔が輝く。
眩しくてたまんないし、執事モードと通常モードのギャップが可愛い……とか思っているのはもちろん秘密だ。



こうして黒猫はセバスチャンと名付けられ、うちで飼われることになった。
セバスチャンは私が苦手な男だけど、まあ猫だから男には数えないでおく。
ちなみに名前の由来は松岡くんが執事の憧れとなったまんがの、執事の名前だ。


「どうぞ」

「ありがとう」

今日の晩ごはんはコロッケだった。
私に揚げたてを出し、引き続きコロッケを揚げ続けている彼を尻目に、今日も携帯で写真を撮る。

「いただきます」

衣はさくっと、ジャガイモはほくほく。