……だから。
ぜーったい、松岡さんだよね?
月曜日、塀の向こうを誰かが通る。
この間は見間違えだと言い切られたが気になって、だいたいいつも人影が通る時間に窓の外を睨んでいた。
「なに、やってるんだろう……?」
空き家に入り込んでやることなんて、……なんだろう?
やっぱり、……犯罪行為とか?
変な人だったら……っていまでも十分変な人だけど、とにかく危害を加えられるような変な人だったら困るわけで。
……確かめるしかないよね。
んで、ヤバそうだったら逃げよう。
私は携帯を握りしめて、玄関でガーデンサンダルをつっかけた。
隣家の表はやはり固く閉ざされていて入れそうにない。
側溝の蓋の上を音を立てないように気をつけて歩く。
――にゃぁ。
裏の木戸に手をかけたところで、中から猫の鳴き声が聞こえた。
一瞬、だけどいつぞや、桃谷さんに聞いたことを思いだした。
ぜーったい、松岡さんだよね?
月曜日、塀の向こうを誰かが通る。
この間は見間違えだと言い切られたが気になって、だいたいいつも人影が通る時間に窓の外を睨んでいた。
「なに、やってるんだろう……?」
空き家に入り込んでやることなんて、……なんだろう?
やっぱり、……犯罪行為とか?
変な人だったら……っていまでも十分変な人だけど、とにかく危害を加えられるような変な人だったら困るわけで。
……確かめるしかないよね。
んで、ヤバそうだったら逃げよう。
私は携帯を握りしめて、玄関でガーデンサンダルをつっかけた。
隣家の表はやはり固く閉ざされていて入れそうにない。
側溝の蓋の上を音を立てないように気をつけて歩く。
――にゃぁ。
裏の木戸に手をかけたところで、中から猫の鳴き声が聞こえた。
一瞬、だけどいつぞや、桃谷さんに聞いたことを思いだした。