その通り、だった。
私は信じないといけない人を疑って、信じてはいけない人を信じた。
自分の馬鹿さ加減が嫌になる。
「ねえ、どこからバラされたい?
僕さ、この間、気づいたんだけど、人を殺すの、好きみたいなんだよね。
ネット小説家のときは殺してからバラしたけど、紅夏は生きたままバラしたいな」
まるで夕食の相談でもするみたいに祐護さんは話している。
その感覚に背筋をざわざわと冷たいものが駆けていく。
「まずは手、かな。
大きいところは大変だからね、最後がいい」
祐護さんが手のロープをほどく。
これで抵抗できるのに、身体はちっとも動かない。
指を一本一本切り離すつもりなのか、祐護さんは右手の薬指を掴んだ。
「まずは、この指環ごと切り落とそう。
ねえ、恋人の編集者のところへペアの指が嵌まった彼女の指が送られてくるとか、最高の話題にならないかな」
この指環にそんな意味があるなんて知らなかった。
私は信じないといけない人を疑って、信じてはいけない人を信じた。
自分の馬鹿さ加減が嫌になる。
「ねえ、どこからバラされたい?
僕さ、この間、気づいたんだけど、人を殺すの、好きみたいなんだよね。
ネット小説家のときは殺してからバラしたけど、紅夏は生きたままバラしたいな」
まるで夕食の相談でもするみたいに祐護さんは話している。
その感覚に背筋をざわざわと冷たいものが駆けていく。
「まずは手、かな。
大きいところは大変だからね、最後がいい」
祐護さんが手のロープをほどく。
これで抵抗できるのに、身体はちっとも動かない。
指を一本一本切り離すつもりなのか、祐護さんは右手の薬指を掴んだ。
「まずは、この指環ごと切り落とそう。
ねえ、恋人の編集者のところへペアの指が嵌まった彼女の指が送られてくるとか、最高の話題にならないかな」
この指環にそんな意味があるなんて知らなかった。