私はいまから彼に――殺されるのだ。

「んーっ!
んーっ!」

「なに、不満かい?
彼女も、そうだったな」

彼女っていったい、誰のことなんだろう。
たぶん、私と同じ目に遭った人。

……あ。

「ネット小説家も僕がやったんだ。
たまたまNyaitterで知り合って、いろいろ相談に乗ってあげてた。
本が売れるのか酷く心配していたね。
だから僕が――殺してあげたんだ」

くくくっ、また祐護さんが笑う。
なにがそんなにおかしいんだろう。

「わざわざさ、きれいに死体を飾って宣伝してあげたのにすぐに削除されちゃって。
あたまにくるよね」

不満そうに祐護さんは唇を尖らせた。