松岡くんが作ったものを食べて死ぬならそれでもいいかも、などと考えて急いで打ち消した。


ごはんを食べて時計を見る。

「もうすぐ一時、か」

時間が近づいてくるにつれてそわそわと落ち着かなくなっていく。
荷物は林さんが取りに来てくれると言ったが、ひとりだとは限らない。

「もし、松岡くんが一緒だったらどうしよう……」

「どうかしたの?」

片付けをしていた立川さんが、タオルで手を拭きながら尋ねてくる。

「その。
松岡くんがいる家政婦紹介所の人が来ることになっていて」

「なんで?」

「荷物、置いたままだから……」

ちらっと、茶の間の隅に置いた荷物へ目を向けた。