それをつけたセバスチャンを見て松岡くんも、お揃いかよって笑っていた。

「どういう、こと……?」

まさか、いま埋めたばかりの猫がよみがえって戻ってきたとか……?

莫迦な考えが浮かんでくる。
嫌がるセバスチャンを押さえつけて怪我を確認するが、どこにもない。

「じゃあ、あの猫、なに……?」

かといってあれをまた、掘り返したりしたくない。

「わかんない、わかんない、わかんない、わかんない」

セバスチャンは生きていて、でもあの死体はセバスチャンで。
だけどセバスチャンはここにいて。
もう、なにがなんだかわからない――。



「大藤先生!」

いきなり肩を掴まれ、びくっと身体が揺れる。