木曜日は起きたらいなかった。
ほっと息をつき、準備してあった食事を一瞬考えて……捨てた。
空腹を抱えてなにもかも忘れるように執筆に没頭する。
そうじゃないといろいろ考えておかしくなってしまいそうだから。
「ただいま」
帰ってきた松岡くんが頬へキスしようとしたが振り払った。
「紅夏、まだ怒ってんの?」
不満そうに聞かれたって答えられない。
――答えたくない。
「荷物、今日も来てた。
あとで横井さんが取りに来てくれるって」
「……」
「なんで紅夏、怒ってんの?」
完全に無視して食事を口に運ぶ。
「なー、紅夏、なんで?
あれか?
立川を疑ってるから?」
ほっと息をつき、準備してあった食事を一瞬考えて……捨てた。
空腹を抱えてなにもかも忘れるように執筆に没頭する。
そうじゃないといろいろ考えておかしくなってしまいそうだから。
「ただいま」
帰ってきた松岡くんが頬へキスしようとしたが振り払った。
「紅夏、まだ怒ってんの?」
不満そうに聞かれたって答えられない。
――答えたくない。
「荷物、今日も来てた。
あとで横井さんが取りに来てくれるって」
「……」
「なんで紅夏、怒ってんの?」
完全に無視して食事を口に運ぶ。
「なー、紅夏、なんで?
あれか?
立川を疑ってるから?」