最高に美味しいランチタイムが終わり、松岡くんは持ってきた袋をごそごそし出した。

「ねえねえ、それなんなの?」

「んー、見てたらわかる」

まずはひとつ、茶の間の掃き出し窓にそれを設置する。

「まずは試験運転」

松岡くんが勢いよく窓を開けた瞬間。

――ピピピピピピピピピピピピピピピッ!!

「なにこれ!?」

あまりのうるささに耳を塞ぐ。
すぐに彼は音を止めた。

「警報器。
窓を開けたら鳴るようになってる」

「なんでこんなの……」

窓を開けるたびにこんなものが鳴ったら近所迷惑だ。
もっとも、窓なんて滅多に開けないけど。