「う、うん。
ありが、とう」

あー、からかっておいて私の方が恥ずかしくなってきたー。

でも松岡くんが本屋さんで、TLノベルコーナーに行って私の本を取り、レジで会計するところを想像したら……にまにまが止まりません!

「あ、なんか変な想像してるだろ」

「してませーん」

「絶対してる!
もー怒った!
キスしてやる!」

「きゃー」

私にキスしようとする松岡くんと必死に攻防戦を繰り広げる。
不毛な争いをしているうちに、背中は畳に付いていた。

「……紅夏」

私を見る、松岡くんの視線が熱い。

「ここに、キス、したい」