家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

「その。
……例の、嫌がらせの手紙で」

「なんで嫌がらせの手紙で怪我などと?」

まあ、普通はそう思いますよね。

「カミソリの刃が仕込んであって。
知らずに開けて切れました」

「……はぁーっ」

立川さんの口から落ちるため息は、深く重い。

「聞いたことがあります。
昔は作家に対する嫌がらせで、ファンレターにカミソリの刃を入れて送ってくるような人間がいたのだと。
まだそんな人間がいるんですね」

昔の作家が気の毒になってくる。
こんな、怖いファンレターをもらっていたなんて。
いまならせいぜい、ネットに匿名で誹謗中傷と書かれる程度だ。

「作家の指に傷をつけるなんて、犯人には天誅が下ればいいんですよ」

「そう、ですね」