家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

「立川様がお見えですが」

「うん、聞こえてた。
松岡くんがいるときだから、問題ないよね?」

立川さんに聞こえないように、少しだけ抑えめの声で話す。
松岡くんはうんと黙って頷いた。

「上がってもらって」

「はい」

松岡くんが片付けたあとだから散らかってはいないが、それでも読んでいた資料や食べたミカンの皮を片付ける。

「すみません、急に押しかけて。
近くまで来たものですから」

「いえ」

ほんと急だよ……なんて突っ込みは心の中に留めておく。

「一応、電話はしたんですが、大藤先生出られないから。
まさか倒れたりしてないか心配になりましたよ」

「えっと……」