家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

「このままではいつまでたっても治りませんよ」

「……ハイ」

さっきと一緒でまた、はぁっと短く松岡くんの口からため息が落ちた。

心配してくれているのはわかる。
が、いまじっとしているなんてできないし。

「わかっているんです、あなたが書くことを止められないのだと。
でももしこの傷が悪化して、キーを打つことすらできなくなったら?
後悔するのはあなたですよ」

「……うん」

もしいま無理をして傷を悪化させ、そこから腐って指を切断……なんて考えてしまい、身震いした。

「しばらくおとなしくする」

「はい、そうしてください」

新しい絆創膏が巻かれ、ちゅっとその傷に口付けが落とされる。
それだけでもう、治った気がするんだけど……さすがにそれは、ないか。