家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

「……いえ。
結構です」

なんだそれは。
お膝の上にのせてあーんさせて食べさせると?
そんな屈辱的なこと、できるかー!

しかもそれができないとなると、残念だとか。

前から思っていたけど、松岡くんってこう、TLノベルの溺愛ヒーローを結構、地でいくよね?
あれはすべてフィクションだと思っていたが、まさか本当にやる人間がいるんだ……。

アフタヌーンティが終わり、松岡くんが私の手を掴む。

「指。
見せてください」

するっと絆創膏を剥ぎ、傷を観察する。

「また血が滲んでいる。
仕事はほどほどに、と言いましたよね?」

「……ハイ」

悪化するのがわかっていながら、がんがんキーを叩いていたのは私だ。