家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

よし、これで次に来るときまでに準備すれば……!

「……嘘、だよな」

ひぃーっ、もう耳元で囁くのやめて!
その甘いバリトンボイス、腰砕けになっちゃうから!

「……ほんとは準備してないんだろ?」

はい、その通りです!
だから、耳元で囁きながら、頬を撫でないでー!

「……準備してないならこの身体……」

じっと私の目を見つめたまま、あごから首にかけてつつつーっと指先が這わされていく。
レンズの奥からは熱を孕んだ瞳が私を見ていた。

「……チョコの代わりに食べて、いい?」

ニットの首もとを思いっきり引っ張った指がプツッと離れ、彼が右頬だけを歪めてニヤリと笑う。

――ボン!

どこかでなにかが爆発した音がした。
身体中から力が抜け、傍にへなへなと崩れ落ちる。