家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

……人生かけてる、か。

確かに、TLノベルを書いているのは誇りにすら思っている。
女性たちに夢を見させてあげられるのは自分だって。

でも、そこまでの意気込みはない。

けれど松岡くんは人生をかけていると言ってくれた。
きっとそれくらい、小説に捧げないとダメなんだ。
特に、いま書いている小説は。

「さてと。
頑張りますかね」

無理はするなと言われたが、キーの上に手をのせる。

この間は勢いで告白しそうになったが、いまは無理。
かえってなんであのとき、告白しようなんて勇気が出たのか不思議だ。
一言、好きだと言ってしまえばこの関係は変わるのだとわかっている。

けれどいまだに私はその一歩が踏み出せずに悩んでいた。

やっぱり、この小説が書き上がらないと無理なんだと思う。
これが書き上がったら松岡くんに読んでもらって、告白する。

だから、これは早く書いてしまわねば。