「当分、執筆禁止!」
「えっ」
ばん! とまるで決定事項化のように私の肩を叩いてくるけれど。
いやいや、それは無理だって。
蒼海文芸大賞の締め切りは一ヶ月半後の三月末だし、そろそろほかの仕事にも手をつけはじめないと、マズい。
「……なーんて言えたらいいんだけどな」
私の肩を掴んだまま、がっくりと松岡くんのあたまが落ちる。
「……うん。
心配してくれるのは嬉しい」
きっとこのままだと、傷の治りが遅いどころか悪化させかねないのはわかっている。
でも、いま書かないなんてできないし。
「これが紅夏の仕事なんだから仕方ない。
それもただの仕事だったら、怪我してるんだから無理しないで休めって言うけど。
これは紅夏が人生かけてるから言えない」
顔を上げた松岡くんが、まっすぐに私を見る。
「えっ」
ばん! とまるで決定事項化のように私の肩を叩いてくるけれど。
いやいや、それは無理だって。
蒼海文芸大賞の締め切りは一ヶ月半後の三月末だし、そろそろほかの仕事にも手をつけはじめないと、マズい。
「……なーんて言えたらいいんだけどな」
私の肩を掴んだまま、がっくりと松岡くんのあたまが落ちる。
「……うん。
心配してくれるのは嬉しい」
きっとこのままだと、傷の治りが遅いどころか悪化させかねないのはわかっている。
でも、いま書かないなんてできないし。
「これが紅夏の仕事なんだから仕方ない。
それもただの仕事だったら、怪我してるんだから無理しないで休めって言うけど。
これは紅夏が人生かけてるから言えない」
顔を上げた松岡くんが、まっすぐに私を見る。



