家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

――捕まえていた、はわかんないけど。

「この間の本、付いていたのは猫の血だって言っていたよな?
だとしたらあいつが怪しい」

「いくらなんでも短絡的すぎない?」

仮に、立川さんが本当に、猫を捕まえていたとする。
でも、それだけで猫の血塗れの本を送ってきたのが彼だとは決めつけられない。
猫を捕まえるなんてそんなに難しくないはずだ。

そもそも、あんなに私によくしてくれる立川さんが、私へ嫌がらせをする動機がわからない。

「なんか、あいつの紅夏を見る目付きが気に入らない」

いや、それはただのヤキモチじゃないかい?

「紅夏に好意を持っているというよりも、こう、ねっとりと絡みつく……ああっ、うまく言えねー」

出てこない言葉をどうにかするように、彼はがしがしとあたまを掻いた。

「俺も紅夏みたいに小説家だったら、こんなときにぴったりの言葉が見つかるのにな」