家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

もそもそと松岡くんの腕から抜け出る。
そこまで私を拘束したいとかだったら、ヤダ。

「見たんだ、立川が猫を捕まえているところ」

「は?」

いやいやいや、松岡くんがなにを言っているのか、ちょっと理解できない。

「俺、ちょっと遠くの猫のたまり場まで足を伸ばすんだけどさ。
そこで、猫を捕まえてる男を見た。
保護かなんかかと思ったけど、袋に詰め込んで雑に扱ってて。
声かけようとしたらもう、車で走り去ったあとだった」

「それが、立川さんだっていうの?」

松岡くんが頷いた。

「そのあともちょくちょく、ほかの猫のたまり場とかでもそいつを見かけるようになった。
捕まえてた現場を見たのはあの一回だけだったけど」

「それで?」

それだけで会うなと言われても困る。
それに立川さんは猫好きだから、猫のたまり場にいたっておかしくない。