うん、やっぱり家政婦さんならともかく、家政夫は無理。


「食事の準備が整いました」

「はい」

ダイニングテーブルはあのゴミに埋もれていたとは信じられなほど、ぴかぴかに磨いてあった。
そしてその上に並べられていたのは……ハンバーグとサラダとスープとごはん。

うん、執事だからってフレンチのフルコースとか期待していたわけじゃないけど、そこはこだわらないんだ?
いや、それをいうなら猫柄エコバッグから突っ込まなきゃいけなくなるから、いいや。

「……いただきます」

ハンバーグに箸を入れると、じゅわっと一気に肉汁が溢れてきた。

――ごくり。

そーっと、ハンバーグをぱくり。

「……!
……!
……!」