「今回は変化がない……?」
いままでの法則からいって、金曜日の郵便はエスカレートするはずなのだ。
けれど、昨日までと同じ状態の本のみ。
ただ、心なしかごわごわしている気がする。
「ネタが尽きた、とか?」
そっと本を開いてみると、なにかが剥げるペリペリとした音がした。
――ヒュッ。
開いたページを見て、喉が変な音を立てて息を吐き出す。
手の中から本は滑り落ちていった。
「紅夏?」
なにか言おうとするが、うまく声にならない。
それ以前に、呼吸の仕方がわからない。
「紅夏?」
松岡くんの顔が、滲んでいってよく見えない。
必死に呼吸をしようと口を開くが、ただただ苦しい。
「紅夏!」
いままでの法則からいって、金曜日の郵便はエスカレートするはずなのだ。
けれど、昨日までと同じ状態の本のみ。
ただ、心なしかごわごわしている気がする。
「ネタが尽きた、とか?」
そっと本を開いてみると、なにかが剥げるペリペリとした音がした。
――ヒュッ。
開いたページを見て、喉が変な音を立てて息を吐き出す。
手の中から本は滑り落ちていった。
「紅夏?」
なにか言おうとするが、うまく声にならない。
それ以前に、呼吸の仕方がわからない。
「紅夏?」
松岡くんの顔が、滲んでいってよく見えない。
必死に呼吸をしようと口を開くが、ただただ苦しい。
「紅夏!」