「だって紅夏は精神年齢、俺より下だろ」

にやっと笑った松岡くんへ、手近にあった資料の本を投げつける。

「そんだけ元気がありゃいいよな。
……では、食事の支度をして参りますので」

慇懃にお礼をして松岡くんは部屋を出て行った。

「なんでいつも、あんなに意地悪なんだろう」

でもおかげで、暗くなりそうな気持ちは持ち直した。
もしかして、それが狙いだったのかな……?



嫌がらせの郵便は火曜日も水曜日も木曜日も、休みなく届いた。

律儀に毎日出さなくったって、休憩したら?

なんて思う私はおかしくないだろう。



「こんにちはー」

「はーい」