「……かしこまりました」

ふふっ、小さく笑って松岡くんが離れる。
ようやく反省はやめてくれたみたいだ。


早速、立川さんからゴーサインが出た作品に手を付けたいところだけど……TLノベルの初稿締め切りが迫っている。
後ろ髪を引かれつつも、しばらくはそちらにかかりっきりになりそうだ。


「郵便が届いております」

松岡くんの声でキーを叩いていた手が止まる。
時計を確認したらもう五時を過ぎていた。

「……あれ、きてる?」

自分で確認するもの嫌で、松岡くんにこわごわ聞いた。

「……はい」

彼が重く頷き、思わずはぁーっとため息が漏れる。

「その、中を確認しても?」