デザートのアイスクリームを食べ、お茶を飲んで席を立つ。
「先に出ていてください」
「あの、でも!」
「デート代くらい、僕に払わせてくださいよ」
ぱちんと、器用に片目をつぶってみせられたら、それ以上なにも言えなくなる。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「はい」
立川さんは絶対に、私にお金を払わせないが、いいのか少し気になる。
桃谷さんやほかのTLノベル編集者とは、こんなにまめに会って打ち合わせをしたりしない。
文芸とTLの違いなのか、……それとも立川さんだから、なのか。
それに桃谷さんとの食事だって、接待半分、友人……というか知人というか、そういう付き合いの食事なので、割り勘の日も多い。
なのに立川さんはデート代だからって私にお金を払わせない。
「先に出ていてください」
「あの、でも!」
「デート代くらい、僕に払わせてくださいよ」
ぱちんと、器用に片目をつぶってみせられたら、それ以上なにも言えなくなる。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「はい」
立川さんは絶対に、私にお金を払わせないが、いいのか少し気になる。
桃谷さんやほかのTLノベル編集者とは、こんなにまめに会って打ち合わせをしたりしない。
文芸とTLの違いなのか、……それとも立川さんだから、なのか。
それに桃谷さんとの食事だって、接待半分、友人……というか知人というか、そういう付き合いの食事なので、割り勘の日も多い。
なのに立川さんはデート代だからって私にお金を払わせない。