「その。
これ、この間のお礼といってはなんですが……」
〆のおじやが済み、おずおずと立川さんの前へ小さな紙袋を滑らせた。
「そんな!
気を遣っていただく必要なんてなかったのに。
編集から作家さんへの、頑張ってるご褒美というかそういうものだったので」
ですよねー。
ほら、やっぱり松岡くんの考えすぎだったんだよ。
「あの、でも、……ほんの気持ち、なので」
「じゃあ、遠慮なく」
受け取った紙袋を立川さんは、脇へと置いた。
あの紙袋の中身はお菓子だ。
松岡くんに教えてもらった、美味しいと評判のアップルケーキ。
あそこのだったら間違いないから、あれを買って行けって。
「でも本当に、この作品がどう仕上がるのかいまから楽しみです」
「……頑張ります」
これ、この間のお礼といってはなんですが……」
〆のおじやが済み、おずおずと立川さんの前へ小さな紙袋を滑らせた。
「そんな!
気を遣っていただく必要なんてなかったのに。
編集から作家さんへの、頑張ってるご褒美というかそういうものだったので」
ですよねー。
ほら、やっぱり松岡くんの考えすぎだったんだよ。
「あの、でも、……ほんの気持ち、なので」
「じゃあ、遠慮なく」
受け取った紙袋を立川さんは、脇へと置いた。
あの紙袋の中身はお菓子だ。
松岡くんに教えてもらった、美味しいと評判のアップルケーキ。
あそこのだったら間違いないから、あれを買って行けって。
「でも本当に、この作品がどう仕上がるのかいまから楽しみです」
「……頑張ります」