ぎゅっと、松岡くんに抱きしめられた。
それでもまだ、身体はがたがたと震え続ける。
「警察、行くか」
――警察?
ああ、それもひとつの手かもしれない。
……けれど。
「来週、立川さんに会うから相談してみる」
びくん、と背中の松岡くんの手が跳ねた。
「……なんで立川なんだ?」
松岡くんの声がワントーン低くなり、今度は私の身体がびくんと揺れる。
「そ、その。
前に桃谷さんから作家に対する嫌がらせが相次いでいるからって注意されたから」
「……ならなんで、桃谷じゃねーんだ」
「同じ出版社だから事情は知っていると思うし。
わざわざ忙しい桃谷さんに相談しなくても来週、立川さんに会う……から」
それでもまだ、身体はがたがたと震え続ける。
「警察、行くか」
――警察?
ああ、それもひとつの手かもしれない。
……けれど。
「来週、立川さんに会うから相談してみる」
びくん、と背中の松岡くんの手が跳ねた。
「……なんで立川なんだ?」
松岡くんの声がワントーン低くなり、今度は私の身体がびくんと揺れる。
「そ、その。
前に桃谷さんから作家に対する嫌がらせが相次いでいるからって注意されたから」
「……ならなんで、桃谷じゃねーんだ」
「同じ出版社だから事情は知っていると思うし。
わざわざ忙しい桃谷さんに相談しなくても来週、立川さんに会う……から」