不機嫌そうに松岡くんが唇を尖らせる。
そういうのがまた、可愛い。

「じゃあ、改めて。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします」

松岡くんも一緒にこたつに入り、改まってあたまを下げる。

「あけましておめでとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします」

私もぺこんとあたまを下げた。

「にゃー」

同時にボクもよろしくとセバスチャンが鳴き、ふたりで笑いあった。


今日は詰めてきてくれたおせちと、お雑煮、それにサーモンのお刺身。

「昨日、市場に行って買ってきたんだ。
紅夏、生魚は苦手だけど白身とサーモンは食べられるって言ってたから」

「ありがとう」