「俺がやったの、ちゃんとつけてくれてるんだ」

「う、……うん」

今日の私の胸もとにはちゃんと、松岡くんからもらったハートのペンダントが揺れている。

「……嬉しい」

甘い重低音でぼそっと耳もとで囁き、ちゅっと口付けを落とされた。
そこから一気に熱が広がり、固まった。

「年賀状、届いてたぞ」

「あ、……うん」

わざわざ私の手を取って、年賀状の束をのせてくる。

「てか、この間、掃除したばっかなのに、もうこんなに散らかってんのかよー。
あーあー、食器も山積み!
勤務外だけどサービスしてやるよ」

コートを脱いで松岡くんが袖まくりをはじめ、私もやっと茶の間へと戻る。

「にゃー」