「……立川さんはそんなんじゃないし」

「いいから」

渋々、だけど想像してみる。
松岡くんを狙っている女性からもらったものを、彼が使っているとしたら……。

「……いや。……かも」

なんだかそんなプレゼント自体、私のものだってマーキングされているみたいで嫌だ。
それをさらに、松岡くんが使っているとなると。

「かも、かよ。
ま、いいや。
そういうこと」

松岡くんはやっぱり、困ったように笑っているけれど。

「でも、立川さんが私に気があるとかありえないし……」

「男が女にネックレスを贈る意味、調べたか」

そんなの、調べようとすら思わなかった。

「俺のものってマーキングの意味がある。
しかもあれは意味深に鍵モチーフだったし」