「か、……家政夫……ひぃっ」

眼鏡の奥から眼光鋭くじろっと睨まれ、短く悲鳴が漏れる。

「か、彼氏、だよ。
……仮、だけど」

身体はがたがたと震え、目には薄らと涙すら浮いてくる。

「そうですね、仮、ですが彼氏です。
では、彼氏がいるのに他の男からプレゼントをもらうことについて、どうお思いですか」

「た、立川さんはお世話になっている編集さんだし、きっと挨拶程度だよ……?
他の編集さんからも誕生日プレゼントだとかもらったりもするし……」

きっと、その感覚だろうと思ったから受け取った。
可愛かったし、今日の服にあうだろうと思ったからつけた。
それが、こんなことになるなんて。

「本当にそう思っているのですか」

「え……」

でも立川さんが言うデートは冗談で仕事だって。