家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

また苦笑いをしている松岡くんを尻目に、慌ててコートを取りに寝室へ行く。

近所への買い物でも、初めての一緒での外出。
これをデートと呼ばずになんと呼ぶ?

戻ってきたときにはすでに、松岡くんもコートを着ていた。

「行きますか」

「うん!
セバスチャン、お留守番お願いね?」

「にゃー」

玄関まで出てきてきたセバスチャンが、任せておけというふうに鳴いた。



松岡くんと並んで歩く。
私がヒールの高いブーツを履いたって、松岡くんの方がまだ背が高い。
うきうきと歩き、あっという間に目的地であるスーパーに着いた。

「なに買うの?」