家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

松岡くんの顔は綺麗な笑顔だったけど、はっきりと【迷惑だ】って書いてある。

「……はい。
すみませんでした」

うん、自分でもちょっと、ハイテンションになってまとわりつきすぎだったと思う。
反省、反省。


お茶を飲みながらのんびりと、積ん読しといた本を読む。
こんなに優雅に本が読めるなんて、ほんとにいいのか気になってくる自分が怖い。

「さて。
では少し、出かけますか」

「いいの!?」

速攻で私が食いつき、松岡くんは苦笑いを浮かべた。

「ただの、食材の買い出しですが」

「行く、行く!
コート取ってくるから、ちょっと待ってて!」

「はい」