家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

「あー、……うん。
一応、年内のお仕事は終わったから、今日は暇」

はぁっ、なぜかまた、松岡くんの口からため息が落ちる。

「座っていてもらえますか」

「あ、うん」

半ば無理矢理、肩を押さえられてこたつの前に座る。

「少し待っていてください」

「うん」

台所へ行ってやかんにジャーッと水を入れ、ガスコンロへ置く。
すぐにボッと火がついた。
松岡くんは紅茶を入れるのにポットのお湯を使わない。
絶対沸かしたて。

「どうぞ」

「……ありがと」

少しして、松岡くんはお茶を出してくれた。

「申し訳ありませんが、それを飲んで少々おとなしくしていてもらえませんか」