家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

「本日は夜、ケーキを召し上がりますから、アフタヌーンティは省略させていただきました。
けれどそれでは紅夏のお腹が空いてしまいますので、代わりにキッシュを」

「……ありがとう」

松岡くんってほんと、いろいろ考えてくれるんだなー。

「本日のお茶はクリスマスブレンドでございます」

今日のお茶は林檎をメインに果物の香りがして、なんだか幸せな気分に浸れそう。

「セバスチャンもおやつですね」

松岡くんがポケットからおやつを出した途端、セバスチャンの目の色が変わる。

「にゃー、にゃー」

「はいはい、少々お待ちください」

相変わらず、執事モードのときは猫相手でも敬語なのがおかしい。
松岡くんがパッケージの封を切ると、セバスチャンが飛びついた。