家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~

「クリスマスプレゼントです。
気に入っていただけるといいんですが」

「えっ、いいんですか?
すみません、私、なにも準備してなくて……」

立川さんは気を遣ってくれているのに、気の利かない自分が恥ずかしい。

「いえ、いいんですよ。
……プレゼント、喜んでもらえるといいですね。
では、よいお年を」

「はい、よいお年を」

カフェを出て立川さんと別れた。
そのまま、街をぶらぶらして財布を探す。

松岡くんに似合うのってどんなのだろう?

こんなにわくわくしてプレゼント探すなんて初めてだ。

何軒かバッグ店をはしごして、イメージぴったりの黒革の長財布を見つけた。
執事服にも、プライベートでも使えそうなシンプルな財布。
うきうきとそれを包装してもらう。

「ありがとうございましたー」