「ええ、はい、そうなんですけど……」

さっきから立川さんは無邪気の塊みたいで、なぜか恥ずかしくて汗が出る。

「彼氏っていくつくらいですか?」

「二十三歳です」

「仕事は?」

「家政夫です」

立川さんはそのまま、考え込んでしまった。
やっぱり、難しいですか?

「そうですね、マフラーとか手袋あたりが無難じゃないですか」

「ですよねー。
でもすでに持っているみたいだから……」

そこは一度私も考えて却下した案だ。

「だったら……財布、とかどうですか」

「財布、ですか」