「ごほっ、ごほっごほっ」

――咽せた。

「大丈夫ですか!?」

「あ、いえ、すみません……」

少しだけ出た涙を指先で拭う。
いくら図星を指されたからって、これはない。

「あの、それで……立川さんにちょっと、相談したいことがあって」

「僕にですか?
光栄だな」

お願いですからそんな、目を細めて嬉しそうに笑わないでください!
眩しすぎて目が潰れちゃいそうですから!

「その、……若い男性が喜ぶプレゼントって、なんですか?」

「ああ、彼氏へのプレゼントですか」

だから、胸の前でパン!と両手を叩いてにこにこ笑ったりしないでください……。
可愛すぎて困るから!