明日は立川さんに会うのだ。
同じ男性なんだから意見を聞いてみればいい。
我ながらいい考えだ。



翌日はまた、ランチを兼ねて立川さんと会っていた。

「ずいぶんよくなってきたと思います。
もう一押し、ってとこですかね」

「ほんとですか!?」

立川さんの、眼鏡の奥の目が緩いアーチを描き、嬉しくなった。

「はい。
さらなる進化が楽しみです」

熱くなった顔でカップを口に運ぶ。
紅茶はいまいちなことが多いから、今日はコーヒーにした。

「そういえば明日はクリスマスイブですね。
例の執事彼氏と過ごされるんですか」

ブッとコーヒーを吹きそうになって慌てて堪える。

おかげで。