否定したいのに一瞬置いてポン、とメールの到着を告げるポップアップが上がる。

【このたびはひだまり家政婦紹介所にお申し込みいただき、ありがとうございました。
あらためて打ち合わせのご連絡を差し上げます】

「うん、もういいよ……」

これもなにかの運命だ。
諦めてハウスキーパーをお願いしよう。



――ピピピ、ピピピ……。

「なんで目覚ましが鳴る……」

ぼーっと携帯のアラームを止めようとして、慌てて飛び起きる。
今日は……家政婦さんの来る日だ。

「眠い……」

今日も寝たのは朝方近かった。
普段ならまだ、寝ている時間。

「誰だ、家政婦なんか頼んだの……」