「邪魔はしてほしくないんだけどなー」

苦笑いで着いていく。
セバスチャンは私の気持ちがわかるのか、足下に置いたバスケットの中で丸くなった。

「はい、いい子ねー」

あまたを撫でるとごろごろと気持ちよさそうに喉を鳴らす。
満足するまで撫でてあげて、デジタルメモを立ち上げた。

「さて。
頑張ろう」

クリスマスまでもう、一ヶ月もないのだ。



次の月曜日、松岡くんはいつも以上の大荷物でやってきた。

「それ、どうしたの?」

「夕食時のお楽しみです」

にやっと右の口端だけで笑われたら、もうなにも言えない。
それ以上聞けないままアフタヌーンティもそこそこに仕事をはじめる。