松岡くんが飲み終わったカップを持って下がり、またキーを叩きはじめる。
ふと、ずいぶんたった気がして手を止めた。
「あれ……?」
気づけば家の中はしんと静まりかえっている。
時間を確認するとお茶を淹れてもらってから二時間が経過していた。
「ごめん、松岡くん。
もうすぐ帰る時間だよ……」
慌てて台所に向かうが松岡くんの姿はない。
茶の間を覗いたら壁に寄りかかって彼が眠っていた。
疲れているんだと思う。
いままでは午前中に一件、午後から私の家だったが、最近は無理を言われてその間にもう一件入っているのだと言っていたから。
「寝てると可愛いな」
寝顔にはいつもの傲慢さはなく、まだどこかあどけなさが残っている。
ふと、ずいぶんたった気がして手を止めた。
「あれ……?」
気づけば家の中はしんと静まりかえっている。
時間を確認するとお茶を淹れてもらってから二時間が経過していた。
「ごめん、松岡くん。
もうすぐ帰る時間だよ……」
慌てて台所に向かうが松岡くんの姿はない。
茶の間を覗いたら壁に寄りかかって彼が眠っていた。
疲れているんだと思う。
いままでは午前中に一件、午後から私の家だったが、最近は無理を言われてその間にもう一件入っているのだと言っていたから。
「寝てると可愛いな」
寝顔にはいつもの傲慢さはなく、まだどこかあどけなさが残っている。