死ぬ気で頑張ろう。


アフタヌーンティが終わり部屋に戻って、猛然とキーを叩き出す。

絶対に、ロマンチックなクリスマスを松岡くんと過ごしたい。

それにこれを逃したら一生、ひきこもりの私には充実したクリスマスなんてないかもしれない。

そのためにはなんとしてでも書き上げる!

「一度、休憩されてはいかがですか」

コトッとカップが置かれてはじめて、松岡くんが部屋に入ってきているのに気づいた。

「あ、うん。
そだね」

口では返事をしながらも、視線はデジタルメモの画面だし、手も止まらない。

「無理、すんなよ」

そのままキーを叩き続ける。