それ以来、いまのところ見かけてはいないが、また出たらと思うと……ゾッとする。

「どうーしよっかなー」

開いたハウスキーパー……いや、家政婦紹介所のホームページでは、利用者のレビューが載せてあった。
大多数が雑誌と一緒で頼んでよかっただ。
けれどそれに混ざっていくつか掃除が雑だったとか、時間通りに仕事をしてもらえなかっただとかという苦情もきちんと載せてあって、信頼はできそうだ。

「頼んだ方がいいのはわかるんだけど……」

悩みながら申し込み画面を埋めていく。
全部入力し終わってもまだ、決心はつかない。

「確かに締め切り多くて掃除する暇なんてないし……」

人気がある間に頑張っとかないとと、無計画に仕事を受けた自分が悪いのはわかっている。
でもいまが絶頂なんじゃないかってくらい、書く気があるから。

【お申し込み】ボタンの上を、矢印はぐるぐる回るばかりでいっこうに決心はつかない。

「でも廊下に物を積むのだけやめたら、閉じ込められる心配はなくなるわけで……」