今日は遅めのランチしながら打ち合わせしませんかと、私がいつものお昼に起きても無理のない時間で誘ってくれた。
それでも王子様にみっともない姿は見せられなくて、早起きして化粧にヘアメイクにと頑張ったけど。
「もうこんな時間ですね。
すみません、長々と。
大藤先生とお話しするの、楽しいから」
にっこりと笑われると、ぽっと頬が熱くなる。
話がつまらないと言われたことはあるが、楽しいなんて言われたことはない。
「そ、そんな」
赤くなっているであろう頬を見られたくなくて俯いた。
ふと見えた視界に、立川さんの手が入ってくる。
その手には痛そうな引っ掻き傷ができていた。
「その。
……どうしたんですか、それ」
「ああ、これですか」
私の視線に気づいたのか、立川さんは自分の手を確認して痛そうに顔をしかめた。
それでも王子様にみっともない姿は見せられなくて、早起きして化粧にヘアメイクにと頑張ったけど。
「もうこんな時間ですね。
すみません、長々と。
大藤先生とお話しするの、楽しいから」
にっこりと笑われると、ぽっと頬が熱くなる。
話がつまらないと言われたことはあるが、楽しいなんて言われたことはない。
「そ、そんな」
赤くなっているであろう頬を見られたくなくて俯いた。
ふと見えた視界に、立川さんの手が入ってくる。
その手には痛そうな引っ掻き傷ができていた。
「その。
……どうしたんですか、それ」
「ああ、これですか」
私の視線に気づいたのか、立川さんは自分の手を確認して痛そうに顔をしかめた。