桃谷さんはポーチの中から眉用コームとハサミを取り出した。
というか、そんなものを持ち歩いているなんて、さすが女子力高し。
「大藤先生がこんなに綺麗にしだしたのって、例の執事な彼氏のためですよね?」
「うっ」
どうしてそれを桃谷さんが知っている?
作家のSNSはチェックしない主義だと言っていたのに。
もしかして、新山さんがしゃべったのか!?
「TLノベル作家の癖に恋愛に奥手な大藤先生に彼氏ができたんです。
これは今後の作品のためにも、応援しないと!」
「……やっぱり仕事のためなんですね」
「もちろん!」
きっぱりと言い切った桃谷さんはいっそ、清々しかった。
眉も綺麗に整えてもらい、次回作の打ち合わせも順調に進んでいく。
というか、そんなものを持ち歩いているなんて、さすが女子力高し。
「大藤先生がこんなに綺麗にしだしたのって、例の執事な彼氏のためですよね?」
「うっ」
どうしてそれを桃谷さんが知っている?
作家のSNSはチェックしない主義だと言っていたのに。
もしかして、新山さんがしゃべったのか!?
「TLノベル作家の癖に恋愛に奥手な大藤先生に彼氏ができたんです。
これは今後の作品のためにも、応援しないと!」
「……やっぱり仕事のためなんですね」
「もちろん!」
きっぱりと言い切った桃谷さんはいっそ、清々しかった。
眉も綺麗に整えてもらい、次回作の打ち合わせも順調に進んでいく。