「私の想い、身を持って感じてください……」
松岡くんの手が私のあごを持ち上げる。
――ってちょっと待って!
この展開だとその、キ、キスすることにならない!?
少しずつ、松岡くんの顔が近づいてくる。
閉じられたまぶたに、やっぱりそのつもりなんだと気づいた。
「や、やだぁ……」
もうすぐ唇が触れる、その直前で松岡くんがぱっと目を開く。
と同時に背中がずるずると壁を滑り、私はその場に座り込んでいた。
「キ、キスとかやだぁ……」
情けないことに涙がぼろぼろとこぼれ落ちてくる。
泣き出した私に松岡くんははぁーっと大きなため息をついた。
「たかがキスだろ」
がしがしと髪が乱れるのもかまわずに、松岡くんはあたまを掻いている。
「だ、だって、まだ、キスとかしたことないしー」
松岡くんの手が私のあごを持ち上げる。
――ってちょっと待って!
この展開だとその、キ、キスすることにならない!?
少しずつ、松岡くんの顔が近づいてくる。
閉じられたまぶたに、やっぱりそのつもりなんだと気づいた。
「や、やだぁ……」
もうすぐ唇が触れる、その直前で松岡くんがぱっと目を開く。
と同時に背中がずるずると壁を滑り、私はその場に座り込んでいた。
「キ、キスとかやだぁ……」
情けないことに涙がぼろぼろとこぼれ落ちてくる。
泣き出した私に松岡くんははぁーっと大きなため息をついた。
「たかがキスだろ」
がしがしと髪が乱れるのもかまわずに、松岡くんはあたまを掻いている。
「だ、だって、まだ、キスとかしたことないしー」