完全に抜かっていた。
「私にはこのようなこと、一言も仰ってくださらないのに。
たまには面と向かって言ってくれてもいいのですよ、紅夏」
綺麗に口角を上げて完璧な笑顔で松岡くんがにっこりと微笑む。
怖いから!
それ、怖いから!
あとで謝るから許してください!
まったくもって落ち着かないまま、仕事部屋に移動して取材がはじまる。
「へー、綺麗に片付けてらっしゃるんですね」
「ま、まぁ……」
受け答えがしどろもどろになる。
ついつい、視線が泳ぐ。
「それでは……」
松岡くんはずっと腕組みして戸口に寄りかかり、取材を見ていた。
おかげで、笑顔が引きつる。
「私にはこのようなこと、一言も仰ってくださらないのに。
たまには面と向かって言ってくれてもいいのですよ、紅夏」
綺麗に口角を上げて完璧な笑顔で松岡くんがにっこりと微笑む。
怖いから!
それ、怖いから!
あとで謝るから許してください!
まったくもって落ち着かないまま、仕事部屋に移動して取材がはじまる。
「へー、綺麗に片付けてらっしゃるんですね」
「ま、まぁ……」
受け答えがしどろもどろになる。
ついつい、視線が泳ぐ。
「それでは……」
松岡くんはずっと腕組みして戸口に寄りかかり、取材を見ていた。
おかげで、笑顔が引きつる。