女の子は草原をどんどん歩いていきます。

女の子の背後には
大きな虹と美しい青い星。

きれい。
本当に美しい風景。

でも一人。

この美しい世界に
女の子は独りぼっち。


寂しい気持ちを振り払い
女の子はどんどん歩いていきます。

どこに行けばいいのか
わかっているわけじゃない。

それどころか
ここがどこなのか?

なぜここにいるのか?

こんなに澄み切った世界なのに
心の中には霧がかかっている。

世界の果てまで
はっきりと見渡せそうなのに

女の子は深い霧に
包まれていました。