澄み渡る大空に
七色の大きな虹。

女の子はその美しさに
声も上げず

しばらく虹を見つめていました。

青い空。
大きな虹。

なんという素晴らしい世界。

そしてさらに
女の子は見つけてしまいました。

感嘆に値する
虹よりも美しいものを。

空に浮かぶ虹よりも
移築しいものなんてあるんでしょうか?

「あの青い星。きれい」

女の子は頬を赤く染めて
つぶやきます。

大きな虹の後ろに
輝く青い星を見つけた女の子。


お日様でもお月様でもなく
夜に輝くミルキーウェイでもない。

今まで見たこともない
美しい青い星。

一体あの青い星は
なんという名前なんだろう?

女の子は
何かにとりつかれたみたいに

青い星に向かって
一歩一歩歩き始めました。