草原に立つ女の子は口に手を当てて
大きな声で叫びました。

「誰かいませんかぁ?」


でも見渡す限りの草原からは
誰も返事を返してくれません。

女の子は草原の中で
独りぼっちなんでしょうか?

ため息をついた女の子。

仕方なく歩き始めます。

当てがあるわけじゃないけど
歩き出す女の子。

歩きながら女の子は考えます。

不思議。本当に不思議。

気が付いたら全然知らない場所に
独りぼっちなんだから

不思議なのも当たり前です。

でもその時女の子は
もっともっと不思議なことに

気が付いてしまいました。

立ち止まり
自分の手のひらをじっと見つめる女の子。


いったい女の子は
どんな不思議なことに

気が付いてしまったんでしょうか?