「あはは!あはははは!
君たち面白いね!

あはははは!」

うさぎさんは楽しそうに笑っています。

もちろんの当然で
虎さんとくまさんは怒りますよね。

「おいうさぎ!何が面白いんだ!
お前なんか一口で....」

「僕はこの子を門に連れて行かなきゃ
ならないんだぴょん」

うさぎさんがくまさんたちの声を
さえぎるようにそう言いました。

すると
嘘みたいに大人しくなるくまさんたち。

うさぎさんはため息をついて
言葉を続けます。

「時間がないんだ。
頼むから邪魔しないでぴょん」

うさぎさんの言葉を聞いたくまさんたち。

するととっても不思議なことに
さっきまでの勢いが嘘のように

くまさんたちはがたがたと震え始めました。

「どうかお許しを....」

そう言ってくまさんたちは
青い顔で一目散に逃げていきます。

「さあ行こうぴょん!」

うさぎさんはまた車を動かしました。

風を切って走るオープンカー。

女の子はちらりとうさぎさんを見ます。
とってもかわいらしいうさぎさんの姿。

女の子はとても
不思議な気分になりました。